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Freddo

  • 執筆者の写真: Mizuki Yamabe
    Mizuki Yamabe
  • 2016年10月22日
  • 読了時間: 3分

オーストラリアのスーパーのチョコ売り場に行くと、必ずと言っていいほど出会う生き物。それは、つぶらな瞳で見つめてくる、リアリティ溢れるカエル。その名もFreddo。

その個性的なビジュアルで留学当初から私の目を引いていたFreddoだったが、なかなか買う気にはなれなかった。だって高いんだもの…。写真のDairy Milk Freddo Frog Milky Topは180g(15個)で4.6ドル(約364円)というなかなかしっかりしたお値段。

今日オーストラリアの大手スーパーWoolworthsに行くと、ちょうどこのFreddoの半額セールをやっていたので、試しに一袋だけ買ってみた。

さっそくひとつ開封してみることに。

どきどき…

ちらっ(ただの長方形のチョコだと思っていた私はここで衝撃のあまり袋を一旦閉じた)

やあ、と顔を出したのは、パッケージのイラストよりも可愛らしいカエル。この可愛らしいカエルが目を開けるとこうなる。

ナイスな表情。今やカエルも嬉々としてオーストラリアンフットボールをプレイする時代らしい。

お味はというと…個人的には甘すぎてあまり好きではないかも(とか言いながら勝手に手が伸びるお味笑)。しかしこのFreddo、オーストラリアでは大人気の子供向けチョコレートらしい。

そもそもなぜカエルの形をしているのか疑問に思った私は、困った時のGoogle先生に聞いてみた。Google先生が教えてくれたCadbury(Freddoを販売するイギリスの菓子・飲料メーカー)の公式ホームページに、その答えは載っていた。

Cadburyホームページによると、Freddoの生みの親はHarry Melbourneという方らしい(Melbourne出身の方かどうかは不明)。

彼は18歳のとき、MacRobertsonというオーストラリアの菓子メーカーに勤めていた。MacRobertsonは当時(1930年)子供向けの新商品の開発を進めており、マウスの形をしたチョコレートを新しく売り出そうと考えていた。

マウス型チョコレート計画を耳にした18歳のHarryは、大胆にも、当時MacRobertsonのオーナーであったMacpherson Robertsonに「女性や子供はマウスを怖がるから、マウス型チョコレートは売れないだろう」と主張したのだ(ここでHarryへの反論として某夢の国のマウスに言及するのは野暮なのでしないでおく。ちなみに某夢の国のマウスの誕生年は1928年)。

Harryの主張を聞いたMacpherson Robertsonは、マウスの代替案を考えるよう彼に命じた。そこでHarryが考え出したのが、カエルのFreddoというわけだ。…女性や子供はカエルを怖がらなかったのかしら?(小声)

その後CadburyによるMacRobertsonの買収を機に、FreddoはCadburyの商品になり、誕生から80年以上たった今もなお、世代を超えて愛されている。

この誕生秘話を聞いた後にパッケージのFreddoを見ると、なんだか目頭が熱くなってくるのだから不思議だ。見た目では分からないけれど、Freddoは80歳を超えていたのね…。「某マウスに負けず、長生きしてね」と声援を送りたい。


 
 
 

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