Uluru②
- Mizuki Yamabe
- 2016年4月14日
- 読了時間: 2分

リゾート地にあるキャンプ場で軽い昼食を食べた後、私達はUluruに向かった。
まずはバスでUluruのまわりをぐるりと一周。Uluruは台形のイメージが強かったけれど、近くで見ると案外でこぼこしていて、見る方向によって表情が全く違って見えた。表面にはところどころ黒い筋が入っている。ガイドさんによると、それは雨水が通った跡なんだとか。
バスから降りる前にガイドさんから、撮影についての注意事項の説明があった。なんでも、アボリジナルにとって神聖な場所は撮影が禁止されているとのこと。実際にUluruのふもとを歩くと、Sensitive Siteと書かれた撮影禁止の看板をたびたび見かける。しかしその看板はあまり目立たないうえ、遠くから見ているぶんにはどこがSensitive Siteなのか素人目にはほとんど分からない。そのため、撮影が禁止されているところで撮影してしまっている人も何人か見かけた(その多くが、ツアーに参加していない個人旅行者らしき人たちである)。そんな人を見つけては、No Pictures!と真顔で叫ぶ、サングラスをかけたガイドさん。正直怖い(小声)。
バスから降りてふもとを散策していると、何匹かのハエがWelcomeといわんばかりに顔に当たってきた。それでも、まだFly Netなしでもいける、いけるぞ…!と思いながら進んでいく。そしてしばらくすると、口を開けていられないほど大量のハエが、Welcome、Welcomeと言いながら私の顔に正面衝突してくるようになった。なかにはリュックにしつこくくっついて、オアシス気分を味わうハエまでいる。そう、Fly Netの出番がやってきたのだ。
Fly Netを被ると、そこはもう天国。ネットに一生懸命しがみついているハエは常に見えるけれども。Fly Netを一度被ってしまうと、もうそれなしでは生きられなくなる。度重なる撮影スポットでは、Fly Netを被ったまま撮影するか、Fly Netを外して撮影するか、という究極の選択に迫られることとなる。Fly Netを被ったまま撮影するのもまた一興。Fly Netを外して撮影するとなると、ハエが口に入りそうになるので口を大きく開けて笑うことができない。そのため、真顔か気まずそうな笑顔で記念撮影というすこぶるシュールな状況に陥る。そして悲しいかな、撮った写真を拡大して良く見ると、ところどころ黒い点が写っていることが…(悲鳴) 。
ちなみに、ガイドさん曰く、私が旅行に行った時期のハエの数はまだ序の口で、真夏だとさらに悲惨な状況になるらしい。これからUluruに行くことを計画している人は、間違っても夏には行かないようにした方が良いだろう。ハエと戯れるためにUluruに行くのなら話は別だが…。
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